古来より、松は「常盤木(ときわぎ)」と呼ばれ、寒い冬でも葉の色が変わらないことから、縁起の良い木として親しまれてきました。
また、その樹形(木全体の姿)からも何ものにも屈しない力強さを感じさせてくれ、日本の景観を代表する木のひとつです。
「…松の翠(みどり)は、ただ色ばかりがよいのではなく、その樹の姿がこの上なく勢いがあって、その枝は四方に張り、その幹は天空にそびえ立って亀甲の皮をよろい、そのありさまが最も強健勇壮です…」
本日は、個人邸のお庭にある松の手入れをさせていただきました。
しばらく剪定をされていなかったため、枝ぶりや幹の輪郭が見えにくく、全体的にぼんやりとした印象でしたが、枯れ枝を取り除き、枝のラインを意識して整えることで、本来の枝ぶりや赤松特有の赤い幹が姿を現し、松が持つ勇ましさと美しさが蘇ったように感じます。
今回の作業を担当したのは、京都御所、桂離宮、修学院離宮などで松の手入れを学んできた職人です。
弊社にはこのような経験豊富な職人が在籍しており、マンションの緑地管理から、特殊な技術が必要な樹木の剪定作業まで幅広く対応しております。
<施工前>

<施工後>

<施工後>
